この記事は、オープンソースPDK(Process Design Kit) Advent Calendar 2023の10日目の記事です。
今年の9月開催された、ISHI会のイベント「2023年シルバーウィーク特別イベント TinyTapeoutハンズオン」で紹介されたオレオレ半導体チップが作れるTinyTapeout!
実は個人で挑戦していたので、ブログを書こうと思っていたのですが、ちゃんと申し込めているか、ちょっと不安で・・・・
先日Tiny Tapeoutのサイトにいったら、自分の名前が書いてあって、ちゃんとプロジェクトが動いているようなので、今日はその話をしたいと思います。
このTiny Tapeoutでは、Wowkiというオンライン電子回路シミュレーターを使って回路設計をします。
最初にTiny Tapeout 5のテンプレートを読み込んで、自分のプロジェクトにコピーして、そのテンプレートを作り替えるところから始めます。
Wowkiでは、ANDとかORとかNOTとかの記号を繋げることで、デジタル回路ができあがります。
Tiny Tapeout は教育用のプロジェクトなので、自分だけのオリジナルチップは、基板にのせてくれるらしく、その基板にはスイッチや7セグLEDがついているので、カウンタを作ってみたいと作り始めてみたのですが・・・
結局どっからどこまでがチップになるのか、全然わからなくて。
でもslackのコミュニティで質問できるので、いろいろ質問していたら
どうも緑色のINPUTとOUTPUTの間がチップになるらしいです。
それを理解したのが締め切り間際だったので、カウンタは間に合わなかったけど
こんな感じのものが完成しました。
途中Yosysのエラーが出てもう無理かも!って思ったけど、wokwi ID がうまく書き換えられてなかっただけで、無事提出できたのでした。
実はこれだけが1つのチップにのっている訳ではなく、Tiny Tapeout応募した全ての人のプロジェクトが載っています。
ワタシのプロジェクトはチップのこの辺りにのっているらしい↓
さらに自分の領域がどんな感じになっているか3Dで見ることもできたので、Youtubeに載せてみました(7秒しかないです)
どうしてTiny Tapeoutの話を、このオープンソースPDKのアドベントカレンダーに投稿したのか?というと、このチップにする部分でSkywater 130nmというオープンソースPDKを使っているからです。
オープンソースPDKすごいですね!全世界の人が挑戦していて、英語ができないワタシでも挑戦できるのです!!
Tiny Tapeout の次回開催時期は知らないんですが、Tiny Tapeout 6が公開されたら、興味がある人はぜひ挑戦してみてください!